小児歯科
乳歯だからと思って甘くみると、永久歯に様々な影響を与えることになります。乳歯はむし歯になりやすくむし歯の進行が早いという特徴をもっています。乳歯が崩れると歯並びが乱れたり、悪い咬み癖がついたりすることがあります。
お子様の成長に応じた予防や治療が必要になります。
お子様の成長に応じた
予防や治療
0~1歳
お母さんお父さん(お婆ちゃんお爺ちゃんなど)からお子様へむし歯菌が移らないように注意が必要です。
歯の表面についた汚れは濡らしたガーゼなどで拭ってください。
1~3歳
1歳を過ぎたら離乳食に変えていきましょう。
ジュース、ミルク、乳酸菌飲料などやおやつの回数・時間が多いとむし歯になりやすい環境になってしまいます。
少しずつ歯ブラシに慣れていき、夜は仕上げ磨きをしてください。
3~5歳
むし歯ができてしまった時は3歳を目安に治療ができる環境をつくっていきます。
乳臼歯の溝がむし歯になりやすそうな場合はシーラントをします。
小学校に上がる頃には一人で磨けるように歯ブラシの練習をします。
6~12歳
永久歯へと生え変わってくる時期です。生え変わりをみながら必要に応じて小児矯正を行います。
13歳~
永久歯が生えそろいます。むし歯とあわせて歯肉炎の予防も必要です。
歯並びの乱れがあるようなら成人矯正が必要です。
小児歯科で用いられる
治療・処置について
シーラント
乳臼歯や生えたばかりの永久歯の溝はむし歯に対する抵抗力が低いです。フッ素含有のプラスチック(シーラント)を流して固めることで、むし歯予防の効果が高くなります。歯を削らずに行うため、数ヶ月~数年ではがれることがあります。
フッ素
歯の表面の強化によりむし歯予防の効果が上がります。
正しい食習慣、ブラッシングが身についていないとその効果は発揮されません。
歯こう染色
磨き残しが目に見える様に色をつけて清掃指導をします。
当院での
小児歯科治療について
当院ではお子様が自分からむし歯治療できる環境づくりをしています。
そのため拘束具などは準備しておりません。3歳を目安にむし歯治療の練習をしていきます。
治療室へは保護者の方も一緒に入っていただき、治療の様子をご覧いただくこともできます。
小児歯科 Q&A
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Q
子どもを歯医者嫌いにさせないため、気を付けるべきことなどありますか?
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A
初めての歯科受診が虫歯治療だとお子さんも緊張してしまいます。
歯が健康なうちから定期検診で通うことで歯医者に慣れることができます。 -
Q
何歳まで仕上げ磨きをすれば良いですか?
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A
小学校低学年を推奨しています。
歯磨きが苦手なお子さんは小学生の間、仕上げ磨きが必要となります。 -
Q
子供の歯科検診はいつごろから受けることができますか?
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A
1歳6か月以降からフッ素塗布を開始しています。
役場での歯科検診・フッ素塗布がある場合は3か月空けてから受診ください。 -
Q
歯の生え変わりが遅いのですが大丈夫ですか?
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A
個人差によって数年遅れる場合がありますが問題ありません。先天的欠損歯が疑われる場合はレントゲンで歯の数を検査します。
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Q
仕上げ磨きに自信がありません。どうしたらいいですか?
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A
歯垢の付着状況を確認し、当てるのが難しい箇所をお伝えします。
歯ブラシを噛む、口を開けてくれないなど歯磨き自体が難しい場合は食生活の改善により虫歯リスクを下げる工夫が必要です。